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パチスロしゅこくとき アキバのパーツショップによると「人気が集中するビデオカードは2万円台」というのが、いつの時代も変わらない法則らしい。現在、この価格帯で販売されているのはATI陣営のRADEON 9600 XTにNVIDIA陣営のGeForce FX 5700 Ultraといった2大ミドルレンジGPUである。

 いまのところRADEON 9600 XTの人気がGeForce FX 5700 Ultraを上回っているが、「リネージュII」などのゲーム需要と、意外と良好なベンチマークのおかげで、GeForce FX 5700 Ultraにも人気が集まりつつある。

 この激烈な価格帯に、昨年末登場したのが今回紹介するLeadtek「WinFast A350XT TDH」に搭載されているGeForce FX 5900 XTだ。

Leadtek「WinFast A350XT TDH」。搭載しているビデオメモリの容量は128Mバイト。Leadtek製品の特徴である「Air surround クーリング システム」はこの製品にも実装。カタログスペック「駆動音25dB」の静音性能もすばらしいが、長く使っていると金網の「防塵メッシュフィルター」もありがたい。なぜならファンに付着するホコリによってファンの音がどんどんうるさくなってくるからだ(個人的経験でありますが)

 「5900」という番号からGeForceFXの1世代前(といってもわずか半年前だが)ハイエンドシリーズ「GeForce FX 5900」を彷彿させるこのGPUの情報について、NVIDIAからは公式になにも発表されていない。しかし、A350XT TDHを発売しているLeadtekの情報によると、GeForce FX 5900 XTがサポートする機能として「CineFX 2.0」「Intellisample HCT」「UltraShadow Technology」「Vertex Shadwes 2.0+」がリストされている。これを見る限り、GeForce FX 5900 XTはNVIDIA製GPUハイエンドシリーズの最新鋭機種と同じ機能をサポートしていることになる。

 1世代前とはいえ、GeForce FX 5900 Ultra搭載ビデオカードの店頭価格は依然として3万円半ばをキープしている。こうして考えると、機能は最新鋭ハイエンドと同じで店頭価格が2万7000円台とミドルレンジクラスに近いGeForce FX 5900 XTを搭載したビデオカードは、かなりお買い得ということになる。

 しかし、一つだけ気になるのが「XT」という型番末尾の二文字。昨年9月ごろに一時期登場した廉価バージョンにGeForce FX 5900 SEというのがあったが、GeForce FX 5900 XTの動作クロックはそれよりもほんのわずかだが下回っている。

 GeForce FX 5900 SEのコアクロックは400MHzであったが、Leadtekのサイトで公表されているコアクロックは390MHz。ちなみに、GeForce FX 5900 Ultraがコアクロック450MHzにメモリクロック425MHz、ノーマルの5900がそれぞれ400MHzに425MHz。さらに価格的に競合しそうなGeForce FX 5700 Ultraがそれぞれ450MHzに450MHz。

今回評価するWinFast A350 XTをPowerStripで測定したところ、メモリクロックの値は一切明らかにされていないが、とりあえずPowerStripでは700MHzと表示された

 これらクロックの違いがパフォーマンスにどれだけ影響するだろうか。少なくとも最新のミドルレンジクラスであるGeForce FX 5700 Ultraや、RADEON 9600 XTよりもパフォーマンスが上回っていないと、GeForce FX 5900 XTを選択する意味は出てこない。とくにGeForce FX 5700 Ultraとはサポートする機能も変わりないため、なおさら、コストパフォーマンス的なアドバンテージが重要になる。

 ただし、GeForce FX 5900 XTの動作クロックは低いものの、パフォーマンスに大きく影響するメモリバス幅はハイエンドらしく256ビット。GeForce 5700 Ultraの倍になっている。クロックの遅さをメモリバス幅がどれだけカバーしているのか気になるところだ。

 Leadtekの製品情報にはGeForce FX 5700 Ultraを搭載したWinFast A360 Ultraと比較したベンチマーク(3DMark03、3DMark2001 SE、Unreal Tornament 2003、QUAKE3、Seriou Sam2)の結果が掲載されているが、いずれもGeForce FX 5900 XTの圧勝となっている。

 はたして、発表されているパフォーマンスはそのまま信用できるのだろうか。ということで実際にA350XT TDHのパフォーマンスを試してみることにした。

 使用したPCの環境とベンチマークはこれまでのテストとそろえている。ただし、A350XTのドライバはNVIDIAのWebサイトにある最新のForceWare 53.03を適用。また、A350XTにはオーバークロックユーティリティのWinFox IIが同梱されているが、今回のテストでは使用せず、すべてデフォルトの状態で行っている。

ベンチマークシステム環境CPUPentium 4/2.53GHzマザーボードGNB Max-LメモリPC2700 256MB×2chHDDDiamondMax Plus9(120GB)OSWindows XP Professional +SP1

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